今月のレビュー作品

AMAZING SPIDER-MAN ANNUAL #15/阿部静

レビューコーナーでは皆さんのお便りをお待ちしています!

 

タイトル:AMAZING SPIDER-MAN ANNUAL #15
推薦者:阿部静


 スパイダーマンの表の顔、ピーター・パーカーがカメラマンとして勤務する新聞社デイリー・ビューグル社は、発行部数が500万部(参考:ニューヨーク市の現在の人口は800万強)と押しも押されぬ業界トップの大会社なのですが、ワンマン経営者のJ.J.ジェイムスンが大のスパイダーマン嫌いで、ときたま独断と偏見によるアンチ・スパイダーマン・キャンペーンを一面トップで展開したりしています。そういうのって会社の私物化って言わないんでしょうか。というわけで、今回は「デイリー・ビューグル社の長い一日」的なお話。

 その日、9月12日の一面トップはJJJの悪い癖により『スパイダーマンは脅威か厄介者か(Spider-Man: Threat or Menace?)』という、どうでもいい記事になる予定でしたが、編集長のロビーに忠告され、しぶしぶ別の記事をピーターと記者のベン・ユーリヒに探させます。しかし、その頃彼らが取材していたのは、東洋の導師による「死の指先」という胡散臭い超能力ショー。とても一流紙のトップを飾れる記事にはなりそうもなかったのですが、ショーの最中に導師が闇の仕置人・パニッシャーに射殺されたことから事態は急変。『尊師暗殺(Guru Shot)』という見出しでこの記事が一面トップになります。

 導師の「死の指先」の秘密は、指輪に仕込んだ遅効性の毒薬でした。この秘密を遺体安置所でパニッシャーが探し当てたとき、導師の遺体はドクター・オクトパスによって盗まれてしまいます。死の指先の犠牲となった少女の命を救うため、奔走していたスパイダーマンが指輪の秘密を知り遺体安置所にたどり着いたときには、すでに遺体は消えた後。これをパニッシャーの仕業と勘違いしたため、またも一面は差し替えられ『パニッシャー、ニューヨークに現る(Punisher Hits NYC)』に再変更となります。ところが、この毒薬を使ってドクター・オクトパスがニューヨーク市長を脅迫したことから、またも一面は変更、『500万人の生命の危機(Five Million Will Die)』という大スクープとなってして輪転機が回り始めます。果たしてドクター・オクトパスの500万人殺害計画とは? パニッシャーとスパイダーマンを交えた三つ巴の戦いの勝者は? そして9月12日のデイリー・ビューグルの一面記事は結局どうなったのか…?

 この話のライターであるDenny O'Neil、アーティストのFrank Miller、インカーのKraus Jansonは当時DAREDEVIL誌を手がけていたトリオなので、Spider-Manを読んでいるというよりはDaredevilを読んでいるような錯覚に陥るのですが、お話はなかなかオチが利いていて、楽しい作品になっています。

【作品データ】

Writer: Denny O'Neil
Penciler: Frank Miller
Inker: Kraus Janson
出版社:Marvel Comics
発行:1981年
SPIDER-MAN'S GREATEST TEAM-UPS TPBに収録

 

過去のレビュー作品

'02.06.2
Superman for the Animals

'02.05.19
THE AMAZING SPIDER-MAN: THE SAGA OF ALIEN COSTUME
BLADE II  (「TOMB OF DRACURA」45〜53号)

'02.05.3
SPIDER-MAN: THE DEATH OF GWEN STACY

'02.04.26
Amazing Fantasy #16〜18

'02.04.12
ELFQUEST

'02.03.22
Just Imagine

'02.03.8
THE POWER OF IRON MAN

'02.02.28
Batman: No Man's Land

'02.02.08
Breakfast After Noon

'02.01.16
Hellboy: Conqueror Worm,BLOODSTONE

2002年のレビュー
2001年以前レビュー




レビューのコーナーでは皆さんのお便りを募集しています。皆さんが「面白い!」と思った海外コミックを何でも紹介して下さい。知られているもの、知られていないもの、これを見ている皆さんに読んで欲しいもの、そうじゃなくても何だかちょっと「コレ面 白かったよ」と呟きたいようなものも。アメリカのコミックだけでなく、フランスの"BD"やイタリア、香港、中国、その他とにかく「海外」のコミックの紹介、大歓迎します!

レビューを送っていただく際、できるだけ表紙の画像を一緒にいただけると助かります(もちろん、なくても全くOK!ですが、見つかりにくい本の場合、画像が入れられなくなってしまい寂しいことに・・・) 。添付の場合はJPEGかGIF。80K以下の小さな画像でお願いします。
とにかく、このコーナーは皆さんの投稿で作られるコーナーです。どんどん投稿をお寄せ下さい。お待ちしてます!!

当ホームページへの投稿の宛先はこちら:contact@planetcomics.jp


PLANETCOMICS.jp
[WorldComicNews] [ComicReview][Contact US!]