皆さん選挙行きましたか?
さて、この秋のマンガ原作映画の2大作と言えば「NANA」と「タッチ」ではなくて(笑)、スパえもんも絶賛の「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」と「SIN CITY」です。
さて、その「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」ですが、実は劇場パンフレットと光岡さんと一緒に書かせていただきました。また9月24日発売の月刊プレイボーイの「SIN CITY」において、アメコミ映画の歴史について執筆しました。是非、読んでみてください!
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MY「バットマン・ビギンズ」レビュー

さて公開も終わって、ネタバレの心配もないので、この傑作についての僕なりの感想を書いておきます。多くの方が指摘されている通り、この映画は「バットマン イヤーワン」をベースに作られており、例えば警官に包囲されたバットマンが超音波装置でコウモリの大群を呼び寄せたり、クライマックスで新たなる強敵=ジョーカーの存在を示唆するなど、イヤーワンのゾクゾクするようなアイデアをうまく活かしています。と同時に、ゴッサムの街は浄化が必要だ、と言うラーズの狂気はティム・バートン版「バットマン」のジョーカーのセリフ「この街には浣腸が必要だ」に通じるし、実際、化学兵器を使って街の全滅を図る……しかも、その化学兵器はある過程をえて初めて凶器となる、というのもティム・バートン版を思い出させるわけで、この映画は、ティム・バートン版「バットマン」のリメイクでもあるわけです。
 しかしティム・バートン版が、確かにバットマン・サーガのダークな雰囲気をうまく伝えるには成功していたれど、ヒーロー映画としてのカタルシスというかアクション・エンタテイメント性にやや欠けていたのに対し、「ビギンズ」はその欠点を見事克服、ドラマ性とムード(これがバットマンには一番大切です)、そして大掛かりなアクションをバランス良くブレンドした一級のエンタテイメントに仕上げています。しかしながら、僕がこの映画で、一番感心したのは、クリスチャン・ベールが、ブルースの時とバットマンの声色を露骨なぐらい変えていて、ブルースの別人格になろう(であろう)としている必死ぶりがよく伝わったり、初戦でスケアクロウにあっさり敗北したりと、バットマンの“ルーキーらしさ”がよく描かれていることです。
 そして、この映画を傑作に昇華させたのは、すべてを知ったレイチェルがブルースに言うセリフ「あなたのこの顔こそ仮面なの。あなたの本当の顔はバットマンなんだわ」というこのセリフなのです。スパイダーマンはピーターが大いなる責任を果たすための仮の姿、しかし、バットマンは、ブルースの仮の姿ではなく本質なのではないか?両親の死すらもバットマンという戦士が世に生まれるための予定された“きっかけ”だったのではないか?
 2つのアイデンティティーを持った人物が主人公の“仮面のヒーロー物”というジャンルにおいて、果たしてどっちの人格が本当のその人なの、、というのがドラマ性を深めるキィであり、「ビギンズ」はブルースすら気付かなかった“ブルースこそ仮の姿であり、バットマンこそ彼自身”と言い切るわけです。実は、このことを薄々感じていたのは執事のアルフレッド(マイケル・ケインが最高の演技をみせます。彼のブルースを見守る目の優しいこと!)であり、だからこそ彼はブルースに「ウェイン家の名を大事になさい」と言うわけです。アルフレッドはバットマンがブルースの仮の姿ではなく、本質になっていくことを一番恐れ、悲しんでいるのでしょう。この映画は、ヒーロー映画として完璧です。だから続編を観たいと思う反面、この1作で終わって欲しい気持ちもあります。なぜなら、それほど完成されているからです。なおこの映画、正義とは?復讐とは?恐怖とは?といった結構、意味深なセリフが多く、字幕ではいま一つすべてを言い切れていないので、DVDになったら日本語吹き替え版で楽しんでみようと思います。

 ちなみに「バットマン・ビギンズ」の対極にあるアメコミの楽しさ・明るさを追求したのが、 「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」www.f4movie.jp です。バットマンがにらみをきかせるゴッサムとF4の四人が大騒ぎしてるNYのどっちに住みたいですか?(笑)

すぴコレ

SUPERMAN&FF 今日のすぴコレは、映画「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」の公開を記念して、先月同様、ファンタスティック・フォー(F4)もの。
1999年に発売されたマーベルとDCのクロスオーヴァー「SUPERMAN・FANTASTIC FOUR」。この時期のクロスオーヴァー物は「DC vs. Marvel」という一大クロスオーヴァーの後だったので、DCとマーベルは、それぞれ別次元の宇宙として存在していて、 どちらの世界のヒーローも、自分達と別次元の世界があることを知っているという設定。
マーベル側の世界では、スーパーマンは人気アニメのヒーローで、F4のリードとスーの子ども、フランクリンの憧れのヒーローである。リードたちは、フランクリンに、スーパーマンは別の次元では本当にいるんだよ、と言っている。ある日、そのスーパーマンが本当にフランクリンとF4たちの前に現れる。なんと、スーパーマンの故郷クリプトンを破壊したのは、宇宙魔神ギャラクタスなのだ!?
 DCというかすべてのスーパーヒーローの父、スーパーマンとマーベルのヒーローの元祖F4という、いわば両出版社の“ヒーロー路線第一号”同士の共演。フランクリンの視点で物語が進むせいか、ハードな展開にならず、大判サイズで楽しいSF冒険物に仕上がっている。
 来年はいよいよ映画「スーパーマン・リターンズ」もやってくるし、そろそろスーパーマンの予習もはじめておきますか。


 


<すぴプロフィール>

日頃は広告会社勤務のWEBプランナー。その正体はアメコミ系キャラクターグッズ・コレクター。伊藤英明出演のアクション・フィギュア映画「ブリスター!」の原案をつとめる。アニメ版X−メンに登場するローグ似の妻とJADEという名の娘あり。

過去のすぴさん



'05.7.25
'05.6.10
'05.4.15
'05.2.21
'04.12.20
'04.11.5
'04.9.28
'04.7.24
'04.5.17
'04.3.31
'03.12.10
'03.10.17
'03.7.23
'03.6.18
'03.5.18
'03.3.5
'03.1.21

'02.12.30
'02.11.24
'02.10.23
'02.9.24
'02.8.26
'02.7.15
'02.6.27
'02.6.7
'02.5.29
'02.5.12
'02.4.26
'02.4.12
'02.3.29
'02.3.15
'02.3.1


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